【保存版】福祉業界の転職・復職完全ガイド【2016年度】(更新中)

福祉職の転職に関して「転職を考える時間がない」「生活がかかっているので辞められない」という声を耳にします。福祉職に関して常に問題に上がるのは賃金の問題と時間に関する悩みがほとんどです。その問題ゆえに、なかなか退職した後に復職を選択できず、いわゆる「潜在介護福祉士」という存在になる場合や、転職を考えても生活のために退職に踏み切れないケースが少なくありません。

人の役に立つと思い、福祉職に就くのであっても「自分の人生を護るため」もしっかりとその職業を知り、将来設計をして対策を取っておくことが必要不可欠です。

今回は一般的な就職サイト比較ではなく、各福祉職からの転職を人生設計の視点から徹底して見ていこうと思います。実際に仕事を辞めたい。となったときにどうすべきか、どんな対策があるのかもご説明します。

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各福祉職からの復職・転職とそれぞれの注意点

様々な専門職である福祉職は、体や心に負担がかかりやすい現場も少なくありません。すでに福祉職に従事している人はもちろんですが、これから就職を考えている方には特に、自分のつきたい職場に関してよく調べておいたほうが良いでしょう。

また、福祉職に限らずこれからの時代は副業が当たり前、企業と個人の直接契約という契約体系の確立が予想されます。そういった問題に加え、志の高い人間が給与の低さに悩み、転職するための資金や生活費に困ってどうしようもなく生きるためだけに働き続けるというのは、どの職場にも共通して言える問題点です。

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保育士の復職・転職における注意点

まず第一に、保育士から保育関係の転職は成功しやすいです。様々な理由から保育士から転職を考える場合、保育士の経験や資格を最もアピールでき、新しい環境で働くことができるのは、同じく保育関係の職場です例としては学童保育、放課後デイサービスなどの福祉の現場、英会話教室の講師、子ども相手の販売などが挙げられます。

しかしながら、保育士の転職希望理由として大きいのは収入の低さでしょう。

反対に保育士から違った職場への転職には壁があると言われています。保育士から一般企業に転職しようとした場合事務のスキルがないと思われることが多い。実際は保育の現場でもパソコンを使い事務作業を行うが一般企業からはパソコンを使い事務作業をするイメージがない。

参考記事:保育士の復職・転職に関する5つの注意点〜失敗しない復職の仕方〜

 

介護士の復職・転職における注意点

人材の需要が強く、転職先には困らないといわれている介護職ですが、それ故に条件の良い職場にはどうしても応募が集中してしまいます。それぞれの職場の内情をしっかりと認識してから転職する必要があるのは間違いないでしょう。そしてそれだけ需要があるということは、職場もピンキリであり、職場で働く職員にも様々な人間がいます。

自分がやりたい介護士に関する理想があるのであれば、そういった自己実現の場を探す機会を模索する必要もあるかもしれません。一度現場に入ったからと言って、そこでのやり方が施設の新旧により通用することもしないこともあり得ます。

参考記事:介護職からの転職に困ったら 4つの職業への提案

 

社会福祉士・相談員の復職・転職における注意点

相談員の転職というよりも、相談員全般の問題かもしれませんが、仕事内容や書類の量がおおく予想よりも過酷な状況である職場もあります。また、相談員を志す人には仕事に熱意をもって挑む人が多く、パートや非常勤の方ともめてしまったり、施設のやり方に違和感を覚えることもあるのではないでしょうか。

また、専門職でありながらコレといった業務がないため、職場によっては相談員方面の仕事以外にも事務対応や介護も幅広く対応しなくてはならないケースも少なくありません。

社会福祉士の経験を生かすというと、市役所系(一般職)への転職を考える人も多いようです。

参考記事:

 

看護師の復職・転職における注意点

 

人生設計の方法

file000360605221福祉職に就く人々は色々な方がいらっしゃいます。福祉をやりたくて目指す人も、仕方なくやる人も様々です。しかしながら共通するのは「自分の人生である」という事。そして「就職・転職は大きな変化をもたらすもの」だという事です。

その為、闇雲に勉強するのではなく、時代や環境の変化に合わせて「自分の本当にやりたい事をどんな形で実現させる」のかが大切です。就職や転職してからでは中々時間が取れなくなる事もあるので、今回は人生デザインという切り口から就職・転職を見ていきます。

 

自分のやりたい事をみつめる

福祉系の大学に在籍していると、福祉の世界を目指す人間にも様々なタイプがいる事がわかります。

身内で介護経験や被災復興・地域活動への繋がりがあり、福祉を志す人。

やりたい事の一環に福祉があった人。

自分の趣味で地域活性や人を元気付けようと思った人。

他に就ける仕事がなかった人。

なんとなく、選んだ人。

当たり前ですが本当に様々です。しかしながら、働くという事に変わりはありません。それならば「自分の本当にやりたい事」を改めて見つめ直し、そこの通過点として就職先や転職先を選ぶ事で自分の目標に近づく事ができます。

フォアキャスティングとバックキャスティング

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将来を考える際に「現在の自分の延長線上で、将来を考えるタイプ」と「理想の自分を固定、その実現を目指すタイプ」に分かれます。わざわざこのような話をしたのは経験上福祉を志す人は前者が多いと感じていたからです。

前者のような考え方をフォアキャスティング。後者のような考え方をバックキャスティングといいます。

福祉職を目指す人の背景には強い信念や過去の経験がある事が多いです。そのため、盲目的に目標達成に向かってコツコツと進見がちなのです。

とても素晴らしい事なのですが、就職や実習などで「思っていたものと違った」「自分のやりたい事がわからなくなった」という声を聞く事が非常に多いのです。

このサイトで各職業に関して細かく解説しているのにはそういった理由もあります。

さて、そこで改めて考えたいのは「自分の理想像を強く持つ事」と「その為に何が必要なのかを知る事」です。

例えば「人をたすけたい」と思っていても「人命救助」「困った人をたすけたい」「誰かの役に立ちたい」「相談に乗りたい」など多岐に渡ります。「人命救助に絞っても」護るために自衛官を目指す人も、治療する医者を目指す人も、火の中から人を助け出すために消防士を目指す人だっています。漠然と福祉職に就きたいから「社会福祉士」を取る!だと息切れしてしまうかもしれません。

 

実際に「自分の理想の介護施設を作りたい」という夢であれば現場での仕事の基本だけでなく、経営・マネジメント・ブランディング・広告etcも勉強する必要が出てきます。しかしながら、激務の中でそれらも学ぶことはあらかじめ計画をしていないと難しいこともあるのです。

どちらが良い、正しいというわけではありませんが煮詰まったときは考え方を変えてみるのも効果的です。

 

スパイラルマップを作る

将来の方向性がiceland_stair決まったあとは何かしらの図や形にして常に意識することが大切です。コラージュや日記や手帳に書くというのも一つの手段ではありますが、ここでは「スパイラルマップ」というものをご紹介します。スパイラルマップというのは将来のなりたい自分を描き、今すべきことを書き出していくというものになります。私は以下でも紹介する「自分年表」というものを良く話に出しますが、まずはスパイラルマップで必要なキャリアを書き出してみることをお勧めします。

 

自分年表を作る

file3531246476907上記の二つの方法で重要なのは「自分の人生を長いスパンで捉えられる」という事です。

自分年表というのは、バックキャスティングとスパイラルマップを合わせたようなものです。

 

明日、明後日のことや今の仕事、通っている学校やテストや試験。そういった身近なことで頭がいっぱいだったり、将来のことにフォーカスして自己管理をするというのはとても難しいです。

なぜなら、今の生活に直結していない、頭の中の空論の世界であるため、私生活のなかのイベントや入学試験・就職活動・転職といった節目があるため、人生全体をひとつなぎの自分の時間だと考える機会がないのです。

たとえ考えたとしても、自分の現状から未来を想像してしまうことがほとんどではないでしょうか。

さらに言えば、病気や事故・天才といった予測不可能な出来事もおこります。結論から言えば完全に予想することなんて最初からできないのです。

だからこそ将来を考えるには「自分がなりたいもの、やりたいことだけを考える」ようにしてください。

そのために、現状で何がハードルになっているのか、足りない要素はなにか、使える資格はなにか。というのを改めて確認しましょう。それらを書き出したものを自分年表として作ってみましょう。

「30歳までに資産1億円」

こんな内容で構わないのです。とにかく今の自分より10年以上後の自分の将来を書き込みましょう。そして、そのために今と何を変えなければならないのか書き出す。そのうち何年後までに何をすればいいのか、それを知るためにはどんな情報が必要なのかが見えてきます。それらを調べ始めたときに、すでになりたい自分に一歩近づくことができるのではないでしょうか。

 

独立を視野に入れて考える

現場でずっと働くという考えよりも独立、つまり自分の施設を持つことを視野にいれてはどうでしょうか。ずっと現場に立ちたいのなら経営者になり、じぶんの目指す福祉を再現することも手段の一つであることは間違いありません。やみくもに「いくらたまったら独立する」と目標を掲げるのはあまり望ましくありません。

集客に関して言えば見込み客を確保しておくべきですし、助成金などの情報もしっかりと蓄えておくべきです。そういった助成金の類には「何年以上同業種での勤務経験が必要」などの条件が書かれているものもあります。そういったお金の面の知識をつけることも経営者としては必要なことなのです。

上記の年表やマップの中に必要なことや、必要な金額・資格などを盛り込んでいきましょう。

参考記事:

 

自分の人生は自分の責任(だから好きにしてもいい)

分岐点の設定(計算と修正)

 

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