【職場環境】退職しないような職場づくりについて【福祉職】

財団法人介護労働安定センターが実施している介護労働実態調査の平成23年度のデータによると、訪問介護員・介護職員の1年間(平成21年10月1日~平成22年9月30日)の採用率は25.8%、離職率は17.8%となっており、離職者のうちの7割強が入職後3年未満という一人前になる前に辞めています。

ただでさえ離職率の高い介護の現場において、退職の連鎖が起こらない職場作りは常に課題となっています。ここでは、退職の連鎖が起きる原因と解決策を紹介しています。

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なぜ退職の連鎖は起きるのか

退職の連鎖は介護現場のような慢性的な人手不足が課題となる業界ほど多く、近い将来に現場を支える若手によく見られます。退職が連鎖する背景は2つあります。

①ドミノ倒し型退職

誰か一人が辞めた後の引き継ぎや人員の補充が十分でないまま、残された人材で業務を行っていると、残されたスタッフの負担がドミノ倒しのように重くなるため退職者が続出してしまいます。これは、ぎりぎりの人員配置で業務を回している場合によく見られるパターンです。

ドミノ倒し型退職を防ぐには、普段からその人が何をするべきかという職務範囲を明確にしておく必要があります。これが曖昧であると、普段の業務習慣の中で「誰もやらないから自分がやるしかない」という表からは見えにくい業務範囲がどんどん広がり、特定の職員に負担がかかってしまいます。

 

②氷山の一角型退職

現場に何らかの問題があり誰か一人が辞めた後もその問題が放置され続けていれば、現場の職員は「組織は何もしてくれない」と諦め、次々に辞めてしまいます。退職者を氷山の一角に例えるなら、潜在的な退職希望者は水面下にたくさんおり、組織が対処しなければ水面下の氷山が次々と頭を出す事態を招いてしまうのです。

組織全体で問題を解決することが大切です。

退職者が出ない職場にするには

より良い職場にするための4つのポイントを紹介します。

ヒアリングを行う

日々の業務についてのヒアリングを行いましょう。ここでチェックすべきことは、「特定の職員に業務負担が集中しやすい構造になっていないかどうか」です。また、職員のメンタルケアややる気をそがない人員配置を確認することも大切です。

誰もが働きやすい職場を作りましょう。

 

書く力を育てる

記録は単に利用者の状態を記すだけでなく、ケアが本当に良いものかどうかを振り返るツールでもあり、正しいケアと正確な記録はワンセットであると意識させることが重要です。しかし、この書く業務は重荷になりがちです。

そこで、振り返りの材料をたくさん集めるために、気づいたことがあったらメモをとる習慣を作りましょう。これは、着眼点を鍛えるトレーニングにもなります。

文章を書くこと自体苦手な方には、文章の骨格である「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「なぜ」「どのようにしたか」の6つをおさえるように指導しましょう。大切なのは何が足りていないかを自覚させることです。

職場環境を改善する

良い職場環境は職員の定着を促す要因の一つです。休憩室や談話室、介助を支援する機器、事業所内の託児施設などの設備は整っているでしょうか。同時に、自宅でできるストレッチ法を伝授したり、夜勤体制や人事面の仕組みを見直したりしましょう。

辞めない人材を採用する

一つの職場で長く働き続けるためには、明確な成長ビジョンを持っていることが大切です。

そこで、採用する前に現場を見学してもらい、入職してからの自分の役割や将来ついて考えた上で後日面接する方法をおすすめします。面接では、「どのように成長していきたいか、あるいは、していけるのか」「この現場で働きつつ、どんな部分を鍛え高めていきたいか」を聞き、確認しましょう。

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