
保育士の復職・転職に関する5つの注意点〜失敗しない復職の仕方〜
保育士の方で復職を考えた際にネックになるのは「賃金の低さ」「責任の重さ」「労働の過酷さ」ではないでしょうか。幼い頃の夢であっても、子供がいくら好きであっても止むを得ず復職を諦め、転職に切り替えた方も多いはずです。(何を隠そう私の母がそうでした) 今回は、保育士の復職・転職に関する具体的な注意点や対策まで考えていこうと思います。
スポンサーリンク
目次
保育士復職の5つの注意点
保育士で復職を考える際に注意すべき点が4つあります。それらを踏まえた上で、実際に保育士の復職・転職を考える際の最適な方法を見ていきましょう。具体的な注意点は以下の4つになります。
・労働条件の悪さ
・復職に対する意識
・他職からみた保育士のイメージ
・日本の男女共同参画に対する意識
・自分の子供との時間の確保
それぞれ少しずつみていき、問題をまとめて解決する手段を最後に提案させていただこうと思います。
保育士の労働条件の悪さ
まずは労働条件から見ていきます。まず保育士という仕事において挙げられるのが「賃金の低さ」であると思われます。
以下の記事でも詳しく記述されていますが
ただ、じっさいには地方や施設の認可、経営状況などによって変わってきます。保育士という職業にはとても強いやりがいがあり、それでも働きたい!という女性が多いのです。
加えて言うならば、保育施設というものは、定員が決まっています。一般的な企業のように営業を頑張ることで売り上げが増え、給与に反映されるという訳にはいきませんし、経営を頑張っても簡単に改善されるということもないのです。
そのため、自分の生活水準が変わらないまま仕事に身を捧げ結婚や妊娠を機に「続けたいのに辞めてしまう」復職を考える際にも悩んだ末に他の仕事を選ぶという傾向が強いようです。詳しくは次の項で触れていきます。
保育士の復職に関する意識
保育士全体で復職に関する意識を独自で調査したところ以下のような結果になりました。
上記のように、他の職業に転職したという方はとても少なかったです。上記の数字だけではわからない部分なのですが、復職していない=そのまま退職したという方の意見で多かったのが
・保育士を続けたいが、賃金が安すぎる。
・独身で保育士を続けるのはいいが、復職すると自分の子供のイベントに参加できない。
・他の仕事を知ってからは復職は考えられなくなった。
本当は保育士を続けたいが、結婚後・出産後に継続して保育士をするのは難しい。労働条件が厳しすぎる。自分の子供を優先したい。というのがほとんどの意見でした。
反対に保育士に復職している方に目立ったのは
・休憩対応保育士をしている
・公立の臨時職員をしている
・どうしてもやりたい仕事だから
といった内容でした。保育士の仕事としては強いやりがいを感じているものの、労働環境(特に給与面)が厳しい。結婚してから持ち帰りの仕事(書類)などがあるのは大変。辞めざるを得ない。という流れのようです。
アメリカやヨーロッパなどの保育士の給与水準や、保育所そのものの料金体制から考えても、日本の仕組みの中で保育士を続けるには国の支援が大きな鍵を握っているという意見が多いようです。
他職から見た保育士のイメージ
保育士の転職に関しては一般的に「同業への転職は成功しやすい」「他業種への転職は難しい」と言われています。
もちろん、転職先にもよりますので全く採用がないというわけではありません。
問題として保育士から一般企業に転職する際に事務のスキルがないと思われることが多いという事が挙げられます。
実際は保育の現場でも事務作業を行うのですが、一般企業からはパソコン等を使い事務作業をするイメージが未だに薄いのが現状です。
日本の男女共同参画に対する意識
先ほど、保育士の転職に関する意識の部分で触れたのですが、国の支援が必要だという意見が大きいです。しかしながら日本全体の男女雇用参画に対する意識そのものが低いため、なかなか他国のように踏み切られないのが事実なのです。
すでに国内で実施されているサービスの中に、女性再就職支援やインターンなどを介して再就職を図るものがあります。しかし、本音を言うのであれば「元いた職場に、元いた状態で復帰したい」と思うのがほとんどではないでしょうか?やりがいを求めて保育士を志す方たちであれば、それはなおさらであると思います。
Googleの取り組みの一環として「Women Will」というものがあります。以下の動画をまずは見てください。
この動画のように大企業が率先して、女性の復職を力強く勧めているケースもあります。保育士の復職で頭を悩ませているのは、あなた一人ではありません。そういった問題に真摯に国を挙げて向き合う必要があるのです。
日本の助成金の制度で言えば「両立支援等助成金」なども存在します。そういった制度が必要としている人の元にしっかりと届いていることも重要になります。
自分の子供との時間の確保
結婚・出産で退職をした後に、自分以外の子供のお世話を仕事で優先し、子供の面倒をみられない。帰宅後にも仕事があるようでは、子供に構う時間さえないということはとてもネックになっているようです。
基本的に自由に休めない職場のため、子供の運動会や授業参観にも参加できない事を復職の際に考え、復職を諦めるというケースが少なくありません。
それぞれの問題への3つの対策
上記であげた問題点に対して、それぞれ対策を見ていきます。
・労働条件の悪さ
・復職に対する意識
・他職からみた保育士のイメージ
・日本の男女共同参画に対する意識
・自分の子供との時間の確保
問題点を大きく分け、手っ取り早く現状で解決するとなると「賃金」と「時間」の問題に集約されてきます。賃金の安さを改善するためには、賃金の高い職業を選ぶ必要性が出てきます。また、時間的拘束の問題となると一般的な雇用よりも自由がきく職場や、短時間の勤務を優先的に探していくしかありません。
現状、保育士関連の職業でいくと休憩対応保育士・公立の臨時職員に転職するのが最も良いと思われます。
スポンサーリンク
参考記事:効率臨時保育士職員求人情報まとめ(更新中)
もしくは一般的な転職を指針とし、女性の再就職・雇用・福利厚生に力を入れている企業を探すというのが有力だと思われます。
就職・転職という手段で言えば上記の2種類が基本になってきます。あとは在宅でのテレワークや、クラウドソーシングでお金を稼ぐというのも一つの手段ではないでしょうか。
この記事へのコメントはありません。